今回は、「残業の理由とは?」です。

2015年9月に厚生労働省から発表されている「平成27年度版 労働経済の分析」 -労働生産性と雇用・労働問題への対応- よりお伝えします。

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/15/15-1.html

上記資料の第3章、第2節に「労使双方からみる働き方の現状と課題」が記載されています。

資料によると、労働時間についての労働者の認識は以下の通りです。

仕事の時間を増やしたい → 8.8%
現状のままで良い → 54.9%
仕事の時間を減らしたい → 36.4%

減らしたいと考えている人って、全体の3人に1人ぐらいなんですね。
これを多いとみるか、少ないとみるか・・・。(資料のとらえ方では、多いとみています)

次に、「所定外労働時間が発生する理由」を企業側と労働者側のそれぞれ比率が多い順に並べますと、こうなりました。

<企業側>
1位 業務の繁閑が激しい、突発的な業務 67.5%
2位 人手不足 53.0%
3位 仕事の性質、顧客都合 49.0%

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/15/backdata/3-2-04.html

<労働者側>
1位 業務の繁閑が激しい、突発的な業務 58.5%
2位 人手不足 38.2%
3位 自分が納得できるまで仕上げたい 23.9%
4位 仕事の性質、顧客都合 22.4%

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/15/backdata/3-2-05.html

ほぼ、順位は一致しています。双方ともに、理由は同じですね。

労働者側3位の「自分が納得できるまで仕上げたい」は、以外に多く、4人に1人が回答している計算になります。
これを良いとみるか、悪いとみるか、意見が分かれそうです。

また、「労働時間別の仕事の効率性」では、面白い結果が出ています。

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/15/backdata/3-2-15.html

実際の労働時間が長い人ほど、同僚と比べて自分の仕事の効率性が高いと答える人が多くなっています。

長時間労働、残業の問題は、企業側が悪いといった風潮も多いですが、少し冷静に現状を把握しないと、本質や原因が見えて来ないかもしれません。

個人的には、管理職と一般職を分けて同じような調査を行った結果も知りたいですね。