勤怠管理業務の引継ぎとシステム化
勤怠管理システムの導入きっかけとして、
「後任者へ勤怠管理の業務を引き継ぐ為」
という理由が多くあります。
良い視点であると共に、陥りやすい落とし穴もありますので、お伝えします。
今まで自分で実施していた業務がかなり複雑な為、
システム化することで業務を簡略化した状態で引き継ぐ
という素晴らしい考え方かと思います。
複雑な業務で属人化せざるを得なかったことや、
自らの苦労を後任者にはかけさせたくないと思うからこそできる発想です。
勤怠管理システムの導入きかっけとして、担当者の変更は良いタイミングですし、
後任者思いの行動だと思います。
但し、注意してほしい点として「時間」があります。
後任者への引継ぎが決まっている場合、引継ぎ期間は限られていると思います。
が、勤怠管理システムの導入には、多大な工数が必要となります。
煩雑な業務を定型化し、システムに反映させます。
勤怠管理の業務プロセスを紐解いていき、曖昧な点はルールを定義する必要があります。
その結果をシステムに設定してく工程で、一般的に3か月間を要します。
(※メーカーで設定する場合)
また、システムが稼働した後にも微調整が必要で、
安定稼働するにはさらに3か月位の時間を要します。
後任者への引継ぎとして、システム化は素晴らしい取り組みかと思います。
それを確実に実現する為にも、時間に余裕をもって進めてくださいね。
中途半端な状態での離脱は、最悪な結果(システムは使われず、煩雑な業務はそのまま)
を招いてしまいかねませんよ。