経費精算と勤怠管理の違い
交通費の精算は従業員が日々記録し給与と一緒に支払される為、勤怠管理システムで処理したいと
考えられる方もいると思いますが、経費精算と勤怠管理は性質が異なります。
- 勤怠管理の担当部門は人事部門
- 経費精算の担当部門は経理部門
- 勤怠管理システムの連携先は給与システム
- 経費精算システムの連携先は会計システム
- 勤怠管理の申請承認は役割で
- 経費精算の申請承認は役職で
経費精算のワークフローシステムでは、稟議書や経費など、お金に関わる内容を扱うことが多く、
決裁権者は役職により決まります。
勤怠管理システムの申請承認では、有給休暇の申請など、法律で定められた権利を行使する為の
処理となることが多く、役職ではなく役割で行われることも少なくありません。
例えば、工場における有休の取得日はシフトにより決まる場合、有休申請の承認は
事務処理担当のパート社員が行うこともあります。
このような特徴もあり、勤怠管理システムの承認ルート(申請者と承認者の関係)は、
シンプルにしておくことがお勧めです。
申請から承認完了までに多くの承認者がいたり、兼任者がいたりしますと、部署移動などにより
承認ルートの設定が複雑になってしまい、トラブルの原因となる可能性が高くなります。
経費精算と勤怠管理の違い、ワークフローの性質の違いを意識するとシステム化に向けて、
頭の中で整理できるのではないでしょうか。