設定の完成度はどこを目指す?
前回は完成度の高い初期設定をする為には、要件定義が必須とお伝えしました。
今回は続編として、完成度はどこまで高めるべきか? をお伝えします。
勤怠管理システムの場合、完成度は100%を目指してはいけません。
70%以上を目標にするのがお勧めです。
完成度のイメージ
0% → 30% 誰でも実現できる範囲
30% → 90% 担当者の力量により大きく異なる
70% → 90% プロが対応した場合の領域
90% → 100% 高価なカスタマイズが伴う
完成度と実現内容
30%は、時刻の記録ができるようになります
50%では、毎月決まった手作業が残ります
70%が実現できると、業務は効率化します
90%以上を目指すと、使われない機能が実装されます
メーカー設定タイプでは、専任者による設定で、70%以上の完成度が実現されますので、
業務改善が期待できます。
自社設定タイプでも、担当者の力量により、90%に近い完成度を実現することが可能です。
完成度70%で実現できる内容
就業ルールに沿った計算の実現
残業計算の処理(遅刻、半休、深夜帯など)
休日勤務の処理(振替、代休、休日割増)
申請書の実現(勤務表との連携)
休暇処理の実現(自動付与と残日数管理)
給与計算用CSVの生成
製品の体験版で確認することは、70%以上の完成度がイメージできるかどうか?です。
イメージできれば、自社設定タイプがお勧めです。
イメージできなければ、メーカー設定タイプがお勧めです。
また繰り返しになりますが、完成度100%を目指してはいけません。
高額なカスタマイズ費用がかかり、結果的に利用されない機能が実装されるだけですので。