勤怠管理システム 導入選定の教科書 ~不安が安心に変わる事前準備とは?~

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「勤怠管理システム 導入選定の教科書」は、勤怠管理システムを導入しようとしている人事担当者向けに、システムの導入選定に必要な知識やノウハウを体系化してまとめた専門書です。

勤怠管理システムの導入選定実務を進めるうえで、必要な情報と正しい知識をまとめております。なるべくプロジェクトの開始前に、本書をお読みいただくことを推奨します。本書に記載の内容を実践いただくことで、勤怠管理システムの導入選定のリスクを低減し、安心してプロジェクトを進めていただく事ができます。

発売日:2017年1月5日  価格:¥1,000(税込)-

内容をちょっと公開

はじめに

 本書は、勤怠管理システムを導入しようとしている人事担当者向けの専門書です。勤怠管理システムの提案営業において1,000名弱の人事担当者とお会いし、システム選定、導入、運用に関わりあいながら蓄積したノウハウを体系化し本書にまとめました。

 勤怠管理システムの選定に関する情報は、ネット上のコラム、雑誌の特集、メーカーから提供される販促物など、部分的なものは数多く存在しています。しかし、導入選定の実務に必要な第三者的な情報が体系化されたものは、私の知る限り存在していませんでした。その為、人事担当者の情報は圧倒的に不足しており、システム導入は不安なものになってしまっています。イメージしやすいように、マンションの検討を例にして説明します。

マンションを検討する際は、
「○月の引越しを前提にマンションを検討する」
「実際に○月○日に内覧会に行く」
内覧会は楽しみで、ワクワクしませんか?

次に、同じマンションの検討でも、
「○月の引越しを前提にブルネイ・ダルサラーム国のマンションを検討する」
「実際に○月○日に内覧会に行く」
となったら、いかがでしょうか。不安になりませんか?

 ブルネイ・ダルサラーム国の情報や知識がないからです。未知のものを検討しようとすると、不安になります。国内マンションの検討では、立地や最寄駅、広さ、階数、マンション周辺の環境、予算などで選べばよいことを知っていて、引越した後の快適な生活がイメージできるから、ワクワクします。勤怠管理システムの導入が不安になるのは、情報や知識がなく、導入後の改善された業務が明確にイメージできないからです。

 本書のゴールは、勤怠管理システムの導入検討に必要な知識を持ち、システム導入後の改善された業務を明確にイメージいただくことで、ワクワク感とは言わないまでも、期待をもって勤怠管理システムの検討や導入を行っていただくことです。

 本書では、勤怠管理システムの導入検討について、「勤怠管理システムを知る」「業務フローとシステムの関係を理解する」「自社に必要な機能を明確化する」「システムを比較・選定する」「初期設定のノウハウ」の5章に分けて説明しています。

 第1章の「勤怠管理システムを知る」ことで、これから検討するシステムの市場環境や特徴についての知識を習得します。数多くの選択肢の中から自社に合う形態のシステムを選定できるようになり、その選定理由も明確になります。

 第2章の「業務フローとシステムの関係を理解する」ことで、システム化した際の業務軽減のイメージを持つことができます。システムに期待できることが明確化されます。

 第3章の「自社に必要な機能を明確化する」ことで、システム選定時の比較が容易となります。自社の判断基準を持つことができ、冷静な比較選定ができるようになります。このステップを経て選定された勤怠管理システムは、導入負荷が軽減されるとともに、長期的な運用が可能となります。

 第4章の「システムを比較・選定する」では、比較選定のポイントを説明します。製品デモにおいて確認すべき内容も把握でき、機能以外の判断基準を持つことができるようになります。

 第5章の「初期設定のノウハウ」では、長期的な運用を実現する為に必要な設定のポイントや、注意すべきことをまとめています。システム固有の機能や操作、設定方法ついては、多岐にわたり常にアップデートされる為、本書では触れていません。

 正しい知識を持つことでリスクが大幅に削減されます。自社の選定基準を持つことで、自信をもって製品を選定することができます。全体の流れを把握しておくことで、安心してプロジェクトを推進することが可能になります。勤怠管理システムにより、勤怠管理の業務負荷を低減してください。その時間で、働きがいのある職場環境を整えていただけたら幸いです。

 ちなみに、ブルネイ・ダルサラーム国は石油や天然ガスの資源が多く、経済水準が日本よりも高い魅力的な国です。

目次

はじめに
第1章 勤怠管理システムを知る

勤怠管理システムとは?

勤怠管理システムを取り巻く環境
--勤怠管理システムの提供形態
--企業規模と提供形態

クラウドサービスの勤怠管理システムの分類

第2章 業務フローとシステムの関係を理解する

勤怠管理業務のルーチンワーク

勤怠管理システムへの期待値
--時刻の記録
--出勤簿の作成
--勤務表の提出
--チェック・確認作業
--時間の集計

システム化できる業務を増やす

第3章 自社に必要な機能を明確化する

選定前の事前準備

業務フローの確認

勤怠管理システムの要求事項
--正常処理
--イレギュラー処理
--ワークフロー
--アラート
--労働時間制度
--勤怠管理以外の要件

システム化の為の業務フローへ
--目的重視の業務フロー改善
--承認経路はシンプルに、兼任は要注意
--イレギュラー処理は現場に任せない

第4章 システムを比較・選定する

設定は自社で行うか?メーカーに任せるか?

要望事項のまとめ、提案依頼書(RFP)の必要性

製品デモでは何を見るか

勤怠管理で最も重要なこと

メーカーの姿勢

判断基準

第5章 初期設定のノウハウ

極力メーカーの標準機能に準拠する

イレギュラー処理は、現場に任せない

承認経路は部門異動を前提に

教育の重要性

おわりに
参考文献
筆者について

入手方法

PDF版

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Kindle版

Amazon Kindleストアーで購入が可能です。1,000円(税込)