システム化を急かされる場合と急かす場合
勤怠管理システムの検討場面では、お客様がシステム導入を急かす場合と、
メーカーからシステム導入を急かされる場合があるかと思います。
この2つのケースでは意味が大きく異なりますので、注意喚起の目的も含めお伝えします。
<ケース1> お客様が急かし、メーカーが検討
メーカー視点では、実際に製品が導入される可能性が高く、提案にも力が入ります。
稼働時期から逆算して情報提供のタイミングを明確にして合意するなど、
現実的な提案が受けられると思います。
どうしても、初期設定が間に合わない場合は、打刻を先行してもらい、給与計算までに
設定を完了し、実績を再集計するなどの対応をするなどの対応も考えられます。
ケース1は少ないように思われますが、製品を導入する場合の多くがこのケースです。
<ケース2> メーカーが急かし、お客様が検討
この場合、メーカー担当者は、とにかく製品を売ることしか考えていない場合が多いです。
勤怠管理システムは無理して導入するものではありません。
社内の調整など、予想以上に手間のかかるものです。
メーカーのペースに巻き込まれることなく、冷静に検討されることをお勧めします。
<ケース3> お客様も急かしメーカーも急かす
双方の意向が同じで一見良さそうに考えられますが、最も注意が必要なケースです。
メーカーが急かす場合、ケース2のように担当者はとにかく製品を売ることしか考えて
いない場合があります。お客様も急いでいる為、冷静な判断ができる人がおらず、
製品の契約が先行されてしまうことが想定されます。
初期設定を完了する場面や運用を開始する時に課題が顕在化し、大きな問題に発展する
ことが懸念されます。
<ケース4>お客様もメーカーも急かさない
この場合、システムの検討はするものの、実際に導入がされない場合がほとんどです。
来期予算での検討となる場合も多いですが、何らかの外的要因がないと製品導入には至りません。
4つのケースをお伝えしましたが、注意するポイントは
「メーカー担当者がシステム導入を急かす場合」です。
ケース3で不幸になってしまう方も多いので、冷静な判断ができる状況で製品選定を進めてください。
時間があるのであれば、ケース4からケース1に移行するのが最適かもしれません。
念のため、上記は契約を急かす、急かされる場合です
製品の契約後、初期設定に必要な情報提供をメーカーから急かされた場合は、その担当者は良い方ですよ。
お客様の希望に合わせて運用を開始する為の行動ですので。