初期設定とサンクコスト効果
勤怠管理システムでは自社で初期設定を実施し利用する製品が人気です。
初期費用が無料な点も大きな魅力です。
今回は無料体験版を利用していて陥りやすいポイントをお伝えします。
現在売れている製品は、非常に優秀な機能が実装されています。
業種や業態、規模を問わず利用できるようになっています。
その為、初期設定の内容は、多くの要素を加味した対応が可能な反面、
想像以上に細かく複雑化しています。
マニュアルや動画など、製品を理解するうえで必要な情報は提供されています。
無料体験の期間、1か月間積極的に設定を行うと、ある程度の設定が完了し、
製品知識も蓄積されます。
このような状態で、無料体験の期間が終わりますので、
正式契約の有無を判断する必要に迫られます。
自社で運用できるかどうか分からないけど、せっかく1か月頑張ってきたし、
実施した設定を破棄するのはもったいないと思ったら注意が必要です。
サンクコスト効果により、冷静な判断ができていない可能性が高いです。
「自社で運用できるかどうか分からない」を客観的に判断すると、
運用ができる状態ではありません。
今まで実施してきたことを無駄にしたくないという気持ちは分かりますが、
設定ができなかったという事実を受け入れることも必要です。
勤怠管理システムは従業員全員が利用しますので、中途半端な状態で
運用を開始すると、影響範囲は会社全体に及んでしまいます。
自分で初期設定することを断念し、別の方法を模索のが現実的な判断だと思います。
特に優秀な方が陥りやすい傾向にありますので、注意してもらえればと思います。
優秀でない方は無料体験の期間中に心が折れ、挫折すると思いますので、
この心配はないかもです。