勤怠管理システムの本質

最近、「勤怠管理システム=労務リスクを回避するもの」として、認識されている方が多くいらっしゃいます。

確かに、勤怠管理システムの打刻機能により、労働時間の適正な把握労務に関するリスクは大きく低減できるのですが、その目的では、タイムレコーダーで十分です。

タイムレコーダーには、紙に時刻を記録するものにとどまらず、パソコンのソフトウェアとして動作し、電子的な記録で残すものも多くあります。グループウェアで出勤・退勤が打刻できるものや、スマートフォンやタブレットで動作するアプリなど、いろいろな種類が出ています。

 

労働時間の適正な把握の為のガイドラインでは、「出社・退社時刻の確認及び記録の原則的な方法として、タイムカード、ICカード、パソコンの使用時間の記録等の客観的な記録を基礎として」という記載がありますが、勤怠管理システムを使えとは書いていません。

 

勤怠管理システムには、打刻時間を管理者が把握しやすい機能が搭載されていたり、給与計算に必要な時間の集計ができたり、36協定違反を未然に防ぐアラートがついていたりします。

 

勤怠管理の業務を効率化できるものが勤怠管理システムです。

 

時刻の客観的な記録にはタイムレコーダー。

勤怠管理業務を効率化するのが勤怠管理システム。

勤怠管理システムはタイムレコーダーの機能を含んでいます。

勤怠管理システムを利用することによる二次的効果として、労務管理リスクが低減しますが、本質は、勤怠管理業務の効率化を目的として利用するものですよ。