勤怠管理の定着化をキャズム理論で考えてみる

前回、勤怠管理の定着化について、イノベーター理論で考えてみるをお伝えしましたが、今回は、キャズム理論で考えてみたいと思います。

 

キャズム理論とは、イノベーター理論におけるアーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間にある「溝」、意識の違いを示したものです。

 

イノベーター(2.5%)、アーリーアダプター(13.5%)は「新しさ」を求めます。

アーリーマジョリティー(34%)、レイトマジョリティー(34%)が求めるのは「安心」です。

 

この違いを意識して、勤怠管理の定着化を考えていきます。

 

勤怠管理システムなど、新しい方法を最初に試してもらうのは、イノベーターであり、アーリーアダプターです。

イノベーターやアーリーアダプターが求めるのは、新しい方法であり、変われることです。この層は、全体の16%です。

ここで、新しい勤怠管理着手のきっかけを作ります。

 

この後、定着化に向けては、キャズム(溝)が生じます。

 

アーリーマジョリティ、レイトマジョリティー全体の68%になり、定着化では一番のターゲット層となります。

彼ら、彼女らが求めるのは、「新しさ」ではなく、「安心」ですので、アプローチの方法を変える必要があります。

「安心」は「不安が解消」されることで、得られるものです。

勤怠管理システムなど、新しい方法が活用できない事=不安、となるような状況を意図的につくることができれば、意外と容易に定着化が進みます。

 

誰が、社内で一番、不安をあおれるでしょうか?

誰が、社内で一番、安心を与えられるでしょうか?

 

社内で協力者を探すときの参考にしてもらえればと思います。

なお、ラガード(遅滞者)への対応は、社長や役員に任せましょう!