雇用動向調査結果からみる離職理由

2016年8月24日に、厚生労働省より、平成27年「雇用動向調査」の結果が発表されました。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/16-2/

ページ下部にある概況全体版、P.15に転職入職者が前職を辞めた理由別割合があり、離職理由について考察してみました。

離職理由が明確な、理由にフォーカスし、心理的な動向を推察すると、

離職理由(その他以外で、上位の項目)

・労働時間、休日などの労働条件が悪かった
・給与などの収入が少なかった
・会社の将来が不安だった

が上位で、年齢別に興味深いデータがありました。

離職理由の割合

男性20~24際 →  労働条件19.6%、給与10.5%、将来9.9%
男性25~29歳 →  労働条件14.5%、給与15.2%、将来7.6%
男性30~34歳 →  労働条件 9.8%、給与17.0%、将来9.0%
男性35~39歳 →  労働条件10.9%、給与12.1%、将来17.7%

データから見る男性の離職理由ポイント
20代の離職を防止するには、労働条件の改善が重要
・~34歳に向けては、周辺の人との給与差が明確化されてくる
・35~は会社の将来を見据えた動きがある

離職理由の割合

女性20~24際 →  労働条件15.4%、給与13.5%、将来2.9%
女性25~29歳 →  労働条件17.4%、給与 7.2%、将来3.8%
女性30~34歳 →  労働条件14.4%、給与 7.6%、将来2.3%
女性35~39歳 →  労働条件14.7%、給与11.6%、将来3.2%

データから見る女性の離職理由ポイント
離職を防止するには、労働条件の改善が最重要
・給与は、~24歳の働きはじめ?と、35歳~で重要視されている

男性、女性を分けている理由は、発表資料がそうなっていたからで、できれば男女合わせた比率がほしかったです。

従業員の入れ替わりには多大なコストがかかりますので、労働環境を改善して、長期に働ける環境提供が望ましいですね。